インドネシアは国土のほとんどが赤道に沿った熱帯雨林気候ですが、東インドネシア諸島の州都があるティモール島は、一滴にもオーストラリアに近く、一年を通して強い日差しと乾燥した空気が特徴です。
ティモール島原産の広葉樹は、乾燥して固いので、建築素材などとして広く利用されています。
木材を加工する際に大量に発生するオガ屑は、備長炭に似た性質とされている「オガ炭」の原材料には最適です。
東インドネシアにはまだ、オガ炭を生産する工場はありませんが、原材料のオガ屑を現地で買い取り、ジャワ島で加工したオリジナルの「オガ炭」を日本で販売しています。
今もなお、自給自足に近い生活を営んでいる東インドネシア島の人々の暮らしは、様々な要因による産業システムの予測できない急激な変動に対して、大きく左右されることなく比較的安定した生活を送ることができる、強い社会システムであるとみて取れます。
しかし、年々経済成長を遂げているインドネシアにおいて、産業ベースが少ないことによる地域格差は更に大きくなる傾向にあります。
東インドネシア諸島の人々の伝統的な暮らしを壊すことなく、プラスとなるような小規模家内工業を、少しずつ村単位で広めていけることを目標に、現地パートナーと協力して事業を進めています。